社員教育にも使える!福島県の「GAPチャレンジTV」
「GAPの認知度が低い」。。。
私も10年ほどですがGAPの普及に携わってきて、ずっと抱えてる解決が難しいテーマの一つです。
農林水産省も各県もバイヤーの皆さんも、いろいろな手法を使ってGAP普及されています。
今回は、福島県の取組み紹介です。
ふくしま。GAPチャレンジ(https://gap-fukushima.jp/)
これからGAPに取組みたい生産者の方、従業員教育を考えている方(動機付け)には、良いきっかけになる資料やビデオがたくさん掲載されています。その中でもお勧めの2つをご紹介します。
ふくしま。GAPチャレンジセミナー 〜次の10年へ、ふくしまにエール〜(2020年2月8日実施)
株式会社A and Live 代表取締役でジャパネットたかた創業者の髙田 明さんの講演
講演の冒頭で「そうありたいと思う気持ちを語る」と前置きから話が始まります。講演は1時間ですが私はこれがすべてだと感じましたし、少し心が震えました。「GAPって「そうありたいと思う気持ち」を形にすることだなって」。何事も完ぺきにこなせるのが素晴らしいかもしれないけど、現実はできる時もあればできない時もある。ただ、事故起こさないという覚悟と気持ちが重要で、それを社長だけでなく農場で働く全員が共有し実施することが大切。ルールを紙に書くことも大切だけど、思いを共有することが大切で、そのためには社長の思い(方針・目的)こそ紙に書くべきだと。
また、サラッと出てくるのが「結果をあげること」の一言。これまでやってきた取り組みを肯定するには「結果」が必要。これまでのGAPの普及で足りない(と感じる)ところを「見抜かれている」と思いました。認証数や指導員数で成果や結果を図ることも一つと思いますが、GAP認証は手段なので、事故がどれぐらい減ったのかを見える化することが重要と思いました。農場ごとに見れば事故件数は少ないので、例えば改善件数などでも良いと思います。GAPに取り組んだことで農場がどう変わったのかを、「農場で働く全員が実感できる結果」を出すこと。そのためには、スタート地点となる「方針・目的(目標)」が必要です。(目標を決めたらモニタリング(記録)して結果を確認し改善するまでのPDCAサイクルが1セットです。)
他にも「過去を変えることはできないが、未来は変えることができる」、「「伝える」と「伝わる」は違う」と高田さんの経験からくる言葉を聞いて、これまでやってきたことを反省し、かつ感動するお話でした。少し長くなりましたが、皆さんにも参考になると思います。
第3回GAPオンライン・ワークショップ GAPにズーム・イン!〜魅せる・伝える編〜
簡単に言うとブランディングの話です。私も研修の中で簡単に説明するために、「ブランディングには3つの要素が必要です」とお話ししていますが、ブランディング(戦略のパート)の奥深さがわかる実務者向きの講演です。とても分かりやすい。講演の中で紹介されているシートが欲しい!!!と切に思いますが後の祭りです。講演は1時間半ありますがテンポもよいのであっという間です。